CROSS TALK02

情報システム部クロストーク

ユーザーと直接話せるやりがいも、思い描いた仕組みを実現するやりがいも。商社の情報システム部だからこそ、まだまだできることがある。

INTRODUCTION

たとえば海外拠点へ直接赴き、現地の組織や働き方を把握した上でシステムへ反映できる点。たとえば自社の営業力をより一層強化するためDX戦略の視点で提案ができる点。たとえば思い描いたアイデアを直接役員へプレゼンできる点。自身でシステムをつくる手触りを感じながらも、尽きないITの可能性を感じ続けられる環境が阪和興業の情報システム部にはあります。様々なバックグラウンドを持っている3人の社員に集まってもらい、入社して感じたことや、仕事のやりがい、社内の雰囲気についてお話を聞きました。

MEMBER

観音寺 晋也Shinya Kannonji
情報システム部 部長
2004年入社
前職はソフトウェア企業でシステム開発や運用、保守を行う。阪和興業へ入社後は、社内のインフラ構築から基幹システムの開発プロジェクト等、IT領域を横断して経験。現在は、情報システム部の部長として経営層や他部門との連携を図りつつ、組織全体の最適化を推進している。
伊藤 美菜子Minako Ito
情報システム部 IT推進課
2010年入社
事務機器メーカーでの営業職を経て、2010年に阪和興業へ入社。海外拠点の基幹システム導入、保守、運用を担当する中で、多くの海外出張や現地での長期サポートを経験。産育休を取得後、2021年に復職。2025年からは管理職としてまたひとつ経営に近い視座で新しい挑戦をする。
飯村 圭佑Keisuke Iimura
情報システム部 海外システム課
2020年入社
2020年に阪和興業へ新卒入社。国内のインフラ整備を担当しIT知識を蓄えた後、海外システム課へ異動し海外拠点のシステム構築やサポートを経験。就活時から希望していた海外駐在が叶い、2025年度から海外グループ会社の管理部門へ赴任。

※業務内容、所属部署は取材当時のものです。

SECTION01

IT領域における経験の広がり。
ジョブローテーションの中で
自身のキャリアを決めていく。

本日は、情報システム部で働くみなさんのクロストークです。
まずは自己紹介ということで、それぞれ当社への入社経緯をお願いします。

観音寺

2004年に阪和興業へ中途入社しました。私が新卒だった2000年前後は、ちょうど「IT革命」という言葉が生まれた頃で。新しい技術としてITの存在が期待され始めた時期にソフトウェア企業へ入社しました。数年働くと、改めてITの可能性の大きさを感じましたね。なんて可能性のある分野なんだ!と、もっと広い分野の知識の習得や多くの経験をしたくなりました。ただ前職は、さまざまなIT領域へチャレンジするというよりも、ひとつの分野のスペシャリストになることを推奨する方針でした。

それで転職を?

観音寺

そうですね。知識の幅を広げたい!可能性を狭めたくない!と思っていました。IT領域のゼネラリストになれる最適な場所とはどこだろうと考えて思いついたのが、企業のIT部門や社内SEのポジションです。システムの設計、開発、運用、保守だけでなく、その会社のシステム戦略や策定まで関われる。また、企業の情報システム部だと実際に使う人の顔が見える点にも惹かれましたね。

伊藤さんはいかがですか。

伊藤

私は2010年に中途入社しました。前職は事務機器メーカーの営業職だったのですが、海外と関わる仕事がしたいと思いエージェントの方から紹介されたのが阪和です。担当プロジェクト次第で海外出張も頻繁に行けますし、海外と日本をつなぐ仕事だと聞いて楽しそうだなと。あと、当時システム構築、運用保守の実務経験がなかった私にも、挑戦させてくれる社風にも魅力を感じて入社を決めました。

海外と日本をつなぐ仕事、とは?

伊藤

当社には、東南アジアやアメリカ、ヨーロッパなど国内だけではなく海外にも多くの拠点があります。システムやセキリュティ基盤はグループとして統一させたい、一方で、その国や地域ごとに異なる法律や税制に合わせた調整も必要です。そのため、各拠点に私たちが直接赴いて丁寧に現地の社員とコミュニケーションをとりながら基幹システムの導入やサポートをしています。

飯村さんはいかがでしょうか。
今回のクロストークでは唯一の新卒入社ですね。

飯村

はい、新卒入社です。就職活動では海外で仕事ができることを軸に商社や海運、グローバルメーカーなどを検討していました。いくつか惹かれた企業の中で、最も海外との接点が多そうだと感じ入社を決めました。

これまでどのようなお仕事を経験されてきたか、教えてください。

飯村

入社後は国内の支社やグループ会社のインフラ整備を担当した後、海外拠点のインフラ構築を担当しました。2025年度からは就活のときに目標にしていた海外グループ会社で駐在します。

観音寺

社員ごとのキャリアに合わせてですが、情報システム部の各課でジョブローテーションしながら様々な業務を幅広く学んでもらう方針です。最初はグループ全体を対象としたインフラ整備を担当する課や、基幹システムの保守開発を行う課でシステムや業務の基礎知識を蓄えてもらった後、社員の希望に合わせた道を相談しながら決めています。

伊藤

国内外の子会社や関連会社の基幹システムを導入、構築したり、全社のインフラ運用、保守をしたり、業務改善、効率化を進める最新技術の導入を行ったり、本当に幅広いですよね。観音寺さんの転職理由になっていた企業のIT領域を幅広く経験できる環境に近いなと思いました。

SECTION02

顔が見えるユーザーとの連携。
裁量権を持って推進できる担当プロジェクト。

阪和ならではの経験や、やりがいについて、お聞きしたいです。

伊藤

先ほど話があったように、顔の見えるユーザーへ貢献できるのは日々のやりがいになりますね。「システム改修されてすごく使いやすくなった!」とか「新しく導入されたシステム便利だよ!」とエレベーター内で声をかけられたり。

飯村

小さいことかもしれませんが、感謝してもらえるのはモチベーションになってますね。社内からのちょっとした問い合わせに答えるだけでも、頼ってもらえる嬉しさがあります。それにユーザーの率直な意見を近くで聞けるからこそ、すぐ改良、反映できるし、ユーザー側の視点も考えたよりよいシステム構築に活かせている気がします。

伊藤

特に新システムの導入は、みなさん最初は慣れるまで苦労することも多いのですが、その中で一緒に頑張る面白さがあります。私はシンガポールで新しい基幹システムの導入サポートをしたとき、なかなか上手くいかなくて、本社と現地の板挟みのように感じてしまったこともありました。しかし「私たちも頑張ってる!」と現地社員から言われたことをきっかけに、視点が変わりました。自分だけが頑張っているんじゃない、現地社員も一緒のチームで同じ方向を見てくれている。双方の理解と努力があってシステムが成り立つのだと、実際の声を聞いて気付けることも本当に多かったです。

飯村

私はメインで担当したシステムのクラウド移行プロジェクトは印象的です。ユーザーのみなさんは通常業務と並行しながら対応してくれますが、忙しい中で前向きに協力してくれるんですよね。ともに力を合わせてプロジェクトを進めることができていると感じました。あと、担当プロジェクトを最後まで携われるところも達成感を味わえていいですね。

観音寺さんは、阪和での仕事にどのようなやりがいを感じますか?

観音寺

私は阪和の社風が好きなんです。自分がやりたいと思ったことを大きな目線で受け入れてくれる点。ボトムアップで発信したことを会社が受け入れてくれて、裁量権を持って進められる。26歳で中途入社して以降、海外プロジェクトに手を挙げたり、システム刷新のリーダーもやらせてもらったり。年齢や立場に関係なく、裁量があったなと感じます。

飯村

そうですね。私も入社して数年のまだまだ若手ですが手を挙げれば大きなプロジェクトに携わらせてもらえますし、一担当者にも裁量権があると思います。

伊藤

自分が感じた課題の改善から、全社を巻き込んだ最新ツールのリリースまで。現場を一番近くで見ている自分が引っ張っていく意識を、上司や先輩の姿から自然と学んでいるのかもしれません。

観音寺

言われたことをただやりなさいって社風じゃないからね。自分の考えを自由に実現できる。それが自分で起業したり出資したりするリスクなく、会社員として実現できる。大袈裟じゃなく、自分が構想したものを形にできる面白さは感じられる環境だと思います。

SECTION03

自由な発想で提案できる社風と
役員から直接「いいね!」をもらえる距離の近さ。

自分の考えが実現させやすいことの背景には、何があるのでしょうか?

伊藤

中途入社なので、他社経験もある中で感じるのはやっぱり社風かなと思います。直属の上司に相談しやすいのはもちろんですが、経営層とも距離が近い。

飯村

たしかに。私も新入社員のときから、役員の方ともフランクに会話させてもらっていました。

伊藤

そういえば転職してすぐの頃、役員がお昼の休憩時間にみんなと野球の話で盛り上がっている姿を見たときは驚きました。前職では、フロアに役員はいなくて顔もあまり知らなかったので。

普段からフランクに話せるからこそ、仕事の場面でも提案しやすいのでしょうか?

伊藤

そうですね。普段の雰囲気が業務にも反映されていると思います。決裁をもらうときは、上司と一緒に担当者も直接プレゼンすることが多くて。決裁の場に担当者も同席して、プロジェクト背景やみんなの想いも直接伝えられるのはありがたいです。

観音寺

先日、当社のDX戦略として営業部門へ向けたデータ分析ツールをリリースしました。その際役員ひとりひとりにツールの詳細説明を実施し、直接フィードバックをもらったんです。ときには、「めっちゃええやん!」って応援してくれたりね。経営層を巻き込みながら、新しい提案ができるのは面白いですよね。

飯村

自分の考えを直接プレゼンするからこそ伝わることってありますよね。相手が経営層でも、国内外の社員でも、同じだと感じます。自分がこう思うからやりたい、やるべき、ときちんと意見を言えるようにしておきたいな。

観音寺

自分の意思で動けるっていいですよね。毎日面白い経験をさせてもらっているなと思います。

SECTION04

情報システムの分野から営業支援を。
デジタルとの融合で影響を与える部署になる。

情報システム部の今後の展望を教えてください。

観音寺

部としては経営や営業活動にインパクトを与える情報システム部になろうとしています。まずは、国内外のグループ会社も含めたシステム基盤の整備。本社の視点で全体を俯瞰しながら、グループ全体の基幹システムやセキュリティレベルを統一します。それから、当社の強みとデジタルの融合による競争力強化。一例ですが、データ分析の促進や次世代AI技術の導入は実現したいですね。

伊藤

私がまさに今取り組んでいるのが、営業支援を目的とするデータ分析ツールのリリースです。これまで拠点や部門ごとに管理していた営業データを統合、可視化し管理できるようにしたものです。当社は営業力のある会社ですが、それをさらに後押しできる仕組みやデータの活用ができるような環境の構築を目指しています。社内インフラを整備するだけではない視点です。

観音寺

情報システム部は、次の攻めの一手を生み出すためのポジションになっていくのではないでしょうか。世の中の企業は、データドリブンな経営を行うことが当たり前になってきています。つまり、情報システム分野から、経営に大きな影響を与えることが普通になる。私たちもそういった存在になりたいし、なっていくべき。やりたいことを実現できる環境があるからこそ、取り組みたいです。

ありがとうございます!みなさん個人としての展望についてもぜひ教えてください。

飯村

部署の展望にもつながりますが、私は2025年度から海外拠点の強化を担いアメリカへ駐在します。コーポレート全体を見る駐在員として、財務、経営企画も含めた組織全体の動きを見られるポジションです。その中で、拠点毎にどのようなデータやシステムを活用して行く道があるか。海外拠点を大きく成長させるためのシステムの土台づくりを行う期間にしたいです。

伊藤

私はまたひとつ経営に近い視座で自社のことを見られるようになりたいと思い、管理職になるための社内のマネジメントライセンスを取得しました。家庭と仕事を両立させるための調整ができるのも阪和のいいところ。キャリアについても、これまでの経験を活かしながら自分の思い描いたイメージを実現していきたいと思っています。

観音寺

技術革新が進んでコンピュータやシステムの可能性が期待される時代です。その中で情報システム部員が、国内外での幅広い経験や視点を身につけながら、何ができるか考える。アイデアを実現できる環境が、阪和にはありますし、ITに対する期待度は非常に高くなっていると感じます。私自身もまだまだやりたいこと、いっぱいあるからね。自社の成長の、その先陣を切っていく、そういう情報システム部でありたいですね。

CROSS TALK

本音で語る、阪和の仕事